システムにログインする際に必要なIDにも、「ライフサイクル」の考え方は非常に重要です。このページでは、IDライフサイクルに沿ったID管理の必要性をご紹介します。
IDのライフサイクルを簡単に説明すると、以下のようなものが挙げられます。このサイクルは、組織が存続する限り何度も繰り返されます。
「IDライフサイクル管理」とは、IDライフサイクルが継続的かつ適切に実行できているかをマネジメントすることです。IDが持つユーザー情報と権限を正しくコントロールし、ユーザーに起こりうる人事イベントと正確に連動させられるようにします。
ID管理が適切に行われていれば、ユーザーがアプリケーションやリソースにアクセスする際の「識別」「認証」「認可」をコントロールしやすくなります。外部からのアクセスを遮断できるのはもちろん、内部ネットワークでもユーザーの所属や役職、アクセスした時間・場所から権限を限定することが可能です。
ID管理がおろそかになっていると、人事異動後も前任者に権限が付与されたままになり、機密情報にアクセスできてしまうということも。
IDライフサイクルに基づいた管理が適切に行われていれば、ユーザーの人事異動に合わせた権限の付与が行えるようになります。とくに、ID管理ツールを導入していれば、人事異動に合わせて自動的に権限を変更することが可能です。
IDライフサイクルに基づいた管理が適切に行われていれば、情報閲覧に不適当なユーザー・端末からのアクセスを制限・禁止することが可能です。
また併せて、定期的にIDの棚卸作業ができていると、不要なIDや不正に作成されたIDを速やかに検知し、情報漏洩のリスクをさらに軽減させることができるでしょう。
IDライフサイクルに沿ったID管理を行うことは、セキュリティ対策にも非常に重要です。とはいえ、社内システムやツールが多ければ多いほど、管理対象となるIDも増え、管理担当者の負担も大きくなってしまいます。
管理担当者の負担を軽減しIDライフサイクルに沿ったID管理をするために、ID管理のサービスを活用することをおすすめします。当サイトでは、クラウド型のID管理ツールでとくにおすすめ製品をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
「ゼロトラスト」時代のID管理においては、IDが持つユーザー情報と権限を正しくコントロールし、かつユーザーに起こりえる人事イベントと正確に連動できることが重要です。このサイトでは、ゼロトラストに対応できるID管理システムを、企業のニーズ別に厳選して紹介しています。
※「ID管理」でGoogle検索上位30社を調査(2021年3月調査時点)。その中から、「IDの一元管理」「ID管理の効率化」「複数拠点のアクセス管理を一気通貫で強化」というニーズのいずれかに応えられる会社を、それぞれ1社ずつ紹介。